7月24日発行分を,以下に抜粋しました。
夏休みがまもなく始まります。有意義な夏にしようと,みなさんの心は学習や部活動,趣味の計画でいっぱいのこと
と思います。ただ,心が浮き立っていると,足元をすくわれて失敗することもあります。だから,自分の今と未来を冷
静に考えることが,このような時期にこそ大切になります。そこで,今回のチーム玉龍では,みなさんの先輩からのメ
ッセージに目を向け,この夏をもっと有意義に過ごすヒントを得てもらいたいと思います。
去る5月,たくさんの先輩方が教育実習生として帰ってこられたのは,まだ記憶に新しいのではないでしょうか。授
業準備など忙しい中でも後輩のためにと,休み時間にさまざまな話をしたり,部活動の指導をしたりと,みなさんと多
くの場面で触れ合ってくださいました。さらに,5月23日(火)には,4名の代表の方々に,受験勉強のアドバイス
や大学生活の様子などを話していただきました。
以下に,各実習生の方々からみなさんへありがたいコメントをいただいています。じっくりと読んで,この夏,さら
にはこれからの高校生活にいかせるものをどんどん取り込んでいきましょう。
①屋田 沙玖弥 先生
高校1年生のクラスで家庭基礎の授業をさせていただきました。私の所属する鹿児島純心大学の健康栄養学科では,中高の家庭科
教諭以外にも,栄養教諭,管理栄養士を目指せる環境が整っています。食について深く学びたい方におすすめの学科です。
家庭基礎の授業では,様々な考えや意見が出てきて,非常におもしろかったですし,勉強になりました。壮年期・高齢期にどのよ
うな生き方をしたいかという質問には,独自の視点から,玉龍生らしいステキなことを書いている人が大勢いました。実現すればい
いなと思いながら,集めたワークシートを読んでいました。みなさんが理想とするライフプランを叶えられるよう願っています。私
も理想とする教師像に近づけるよう,ここでの学びを生かし,自己研鑽に努めます。関わりのなかった学年もありますが,廊下です
れ違うたびに挨拶をしてくれて,毎日とても気持ちがよかったです。3週間,ありがとうございました。
②緒續 愛海 先生
担当科目は化学で,3年4組の担当をさせていただきました。2週間の教育実習を終えてみて,大変な部分も多かったですが,み
なさんの明るくて元気な様子を見ていると自分も頑張ろうと思い,充実した2週間にすることができました。
そして今回,玉龍生のみなさんに伝えたいことが2つあります。
1つ目は,勉強は一人で頑張りすぎないことです。勉強は一人でやるものというイメージが強いと思いますが,一人でやっている
といつか限界が来てしまい,勉強を嫌いになってしまう人がいると思います。そんなときは,友達や先生,誰でもいいので頼ってみ
てください。人と話すことによって気が楽になりまた頑張ろうという気持ちが出てくると思います。
2つ目は,文化祭や体育祭などの行事を全力で楽しんでほしいということです。大学生や社会人になるとみんなで一つのことに取
り組むという機会がほとんどありません。3年生はもちろんのこと,1・2年生も全力で楽しんでほしいなと思います。高校時代の
行事は一生の思い出になると思います。
最後に,毎日朝課外から7限まで授業がありきついと思うことも多いと思いますが,学校生活を楽しむということを忘れず,勉強
や部活を頑張ってください。みなさんの高校生活がよりよいものになることを願っています。
③常田 理子 先生
教育実習を通して,仲間の大切さに改めて気づかされました。私が悩んでいるときは真剣に解決策を考えてくれたり,本音で意見
を言い合えたり,そんな仲間が常にそばにいてくれたおかげで私は日々成長できたと思います。そんな仲間たちと出会えたのは,こ
こ玉龍での生活があったからです。高校生の時から様々な経験を共にし,目標に向かい,ときにはライバルとして頑張ってきました。
苦手なことから逃げ出さず,やってやるという意志の強さや,目標に向かってあきらめない仲間の姿を見て当時の私はいつも刺激を
もらっていました。卒業後も,尊敬し合える仲間であることに変わりありません。
玉龍生の皆さんは,現在まわりの仲間と勉学や部活動に励んでいる最中ですね。その仲間たちは,卒業した後もきっと「仲間」で
あり,自分にとって力をくれる大切な存在になると思います。今隣にいる仲間と出会えたことに感謝し,人生にとってかけがえのな
い学校生活を送ってください。
④吐師 英里衣 先生
玉龍生の皆さん,こんにちは。私は養護教諭を目指していて,基本的に保健室にいますが,皆さんが来室したときや廊下で会った
ときに元気よく挨拶してくれて毎日パワーをもらっています。
実習では,これまで勉強してきたことの復習や実践ができるだけでなく,沢山の新たな学びもあり,毎日とても充実しています。
実習を通して多くのことを吸収し,今後の勉学や実際に先生になったときに活かしていきたいと思っています。
さて,私から皆さんに1つだけアドバイスがあります。それは,全ての教科に満遍なく取り組むことです。理由としては,得意な
教科ばかり勉強したり,苦手な教科から逃げたりすると,学校の試験や今後の進路のための試験において足を引っ張られる可能性
があるからです。そして,そのせいで進路の選択肢が減ってしまうこともあります。苦手な教科と向き合うことは,正直大変ですよ
ね。でも,諦めなければ忍耐力がつくことにも繋がります。貴重な学生生活を目一杯楽しみながら勉学に励み,ぜひ自分の選択肢と
可能性をどんどん広げていってくださいね。
⑤肥後 明日香 先生
後輩の皆さん,充実した毎日を送っていますか?私が6年間の玉龍生活で得た経験をお伝えしたいと思います。
私は,勉強は後回しで泳いでばかりの毎日を過ごしていました。高校1年生の時,インターハイを目指していましたが,体調を崩
してしまい,始めて大好きな水泳ができなくなりました。そこで,病院で管理栄養士の方から栄養指導を受け,食事の大切さに気付
き,引退するまでなんとか泳ぐことができました。この経験が私の進路を決めたきっかけでした。栄養の面から多くの方々の健康を
サポートしたいと思い,それまでとは意識を変え,進路実現に向けて勉強と真剣に向き合うようになりました。実際のところ,水泳
では最後に自己ベストを出せなかったのですが,勉強で自己ベストを出すことができ,第一志望の合格を掴みました。もし,皆さん
が,失敗や挫折に直面しても前を向いて努力し続けてほしいです。私も玉龍で培った根性で,これからも夢に向かって努力し続けて
いきたいと思います。
最後になりましたが,変わらず温かい先生方の下,玉龍で教育実習ができて充実した楽しい2週間でした。ありがとうございまし
た。
⑥福元 成龍 先生
みんな,遊んでる?私は二浪して東京芸大に入ったけど,遊ぶことは大事だと思ったね。
一浪目はとにかく真面目だったから,平日は夜遅くまで,休日も家にこもってデッサンの訓練をしていた。遊びに行かず,外出す
るのは美術館に行く時だけという生活を1年間頑張ったけど結局2次試験で落ちてしまったよ。
二浪目はだいぶ肩の力を抜いて生活するようになった。映画行ったり,友達と喫茶店行ったり。アニメも本格的に視聴するように
なった。休日の間にアニメシリーズ50 話一気見して,現実と虚構の区別がつかなくなったこともあったなあ。
そういった息抜きを取り入れることで頭がスッキリして,勉強や絵にもっと集中できるようになった。芸大に受かったのは遊んで
休息できたからだとマジで思っている。
勉強で疲れているみんな,休め!遊びに出かけろ!ちなみに私のおすすめは天文館シネマパラダイスで映画を観ることだ。1000 円
で映画観られるのは中高生までだからね!
⑦福重 乃麻 先生
現在の音楽科学習指導要領では「創意工夫」という言葉がよく使われている。1940 年代では,戦争のために扱われていた音楽が,
今では音楽の持つ力,素晴らしさを児童・生徒に知らせ,音楽によって人間を高めていくことが目的に変わった。
音楽を聴くと言葉に表せないような様々な感情が湧き上がってくることがある。基本的なルールには則っていくが,同じ曲でも感
じ方は人それぞれで,間違いがないというのが音楽の面白いところであると私は考える。このような曖昧さを持っているのが音楽で
あり,それも音楽のよさだといえよう。また,音楽を聴いたり演奏したりすることを通して,その背景にあること,自然の美しさや
厳しさ,日々の生活の中から生まれる喜びや悲しみなどの感情,この音楽が生まれた社会背景などをイメージし,感じ取ることがで
きる。そして,それを自分の言葉として表したり自分で作ってみたりすることは,音楽だけでなく,様々な物事の見方や考え方を深
めることに繋がると私は考える。
⑧福 慎太郎 先生
私には小さいころから大好きなものが二つあります。一つ目は地図です。小学生のころから世界地図を眺めるのが趣味で地理の勉
強も「得意」でした。そして,二つ目は飛行機です。小学生の時にハマって以来「将来の夢」はパイロットでした。
高校一年時もパイロットになりたかった私は,文理選択で「将来の夢」を追いかけて得意ではない理系を選択しました。三年生に
なり野球部も引退して受験勉強一本になると,得意でない理系科目を勉強する日々が続きました。その中で,私は大学でこの勉強を
続ける自信を持てなくなっていきました。色々と悩んだ末,11 月ごろに進路先を「将来の夢」に繋がる工学部から「得意」な文学部
地理学科に変更しました。
現在私は大学で大好きな地理を学び,とても充実した日々を送らせてもらっています。
生徒の皆さんの中には当時の私のように,「将来の夢」と「得意」が一致せず悩んでいる方がいると思います。今は,自分の進路先
を想像しながらとことん悩み抜いてみてください。何かわからないことがあれば自分で調べたり,先生方に相談したりしてください。
そうやって悩み抜いた末に自分の道が一つに決まっていくのかなと思います。
⑨野口 知香 先生
私は鹿児島県立短期大学から来ました。本学の受験を考えている生徒も多いと思います。そのため,あくまでも私見ですが,本学
の紹介を行いたいと思います。ご存知の通り本学は短大です。そのため,入学した翌年には卒業します(第2部商経学科を除く)。学
生数もそこまで多くないからでしょうか,キャンパスはあまり広くなく,学内の移動は非常に快適です。近くには飲食店が多く立ち
並んでいます。私は空きコマや放課後に友達とよく食べ歩いています。本学の最大の利点は少人数教育であると私は考えています。
なぜなら,私の所属する英語英文学専攻の話ではありますが,講義は多くて30 人ほどで,グループ分けされて少ない時では5人で
行います。そのため,中高生の頃に先生に話しかけるのが苦手だった生徒でも教授に顔と名前を覚えられます。覚えられるとどのよ
うないい事があるのか,紙幅が尽きますのでここでは書けません。ぜひご自分で考えてみてください。